西宮市でお墓じまいするなら知っておきたい流れと必要な書類について
お墓じまいとは、これまでの墓石を撤去し更地に戻し、墓地の管理者に敷地を返還することをいいます。お墓じまい後、お墓の中に納骨してある遺骨を取り出し、別の墓地に移すか、永代供養墓などに移すことを改葬といいます。
こちらのページでは、一般的なお墓じまいの流れとお墓じまいに必要な書類についてご案内しています。西村石材店では、お墓じまいに必要な改葬手続きのご相談、西宮市内の墓地でのお墓じまいの無料見積もり依頼も承っております。お気軽にお問い合わせください。
一般的なお墓じまいの流れ
1.遺骨の受け入れ先の決定
まずはじめにお墓に埋葬されている遺骨の改葬先を決定します。別のお墓に移動させるのか?永代供養墓や樹木葬なのか?お墓じまい後の遺骨の改葬先を決定します。
お墓じまい後の遺骨の改葬先についてご説明します。
一般墓への改葬
現在のお墓をそのまま別の墓地に移動する場合や別の墓地に建てられたお墓に移す場合など、様々な方法があります。新しくお墓を購入する以外にも配偶者や親戚のお墓にご遺骨を納めてもらうという方もいらっしゃいます。この場合、お墓をまとめることで、管理やお参りが楽になることが最大のメリットといえます。
永代供養墓
永代供養墓とは、身寄りのない人、あるいは諸々の事情でお墓を守ることができない人向けに寺院などの運営母体が責任をもって永代にわたって供養と管理をするお墓のことです。「継承者不要」という点が特徴で、身内がいない、またはお墓の継承者がいない方などが入ることのできる共同のお墓です。
購入時に一括納金することで、一部を除いてその後の管理料等がかからないとされているようです。遺骨を個別に安置せず、他の方の遺骨と一緒に埋葬や納骨する形(合祀型)と、通常のお墓同様、個別の区画に納骨ができる形(個別型)があります。一定期間、個別に安置した後、合祀されるものもあります。
市営の霊園などでは、宗教的な意味を持った言葉を避けるため、永代供養墓を「合葬式墓地(がっそうしきぼち)」「合葬墓(がっそうぼ」と呼ぶことが多いです。
西宮市でも近年、増加傾向にある墓じまい等の動向を踏まえ、西宮市営白水峡公園墓地内に合葬式墓地が建設されました。今年の10月頃から使用者の募集が始まる予定です。
樹木葬
樹木葬とは、樹木や草花を墓標の代わりにし、それらの植物の下に遺骨を埋葬する形式のお墓です。永代供養墓同様に寺院などの運営母体が責任をもって永代にわたって供養と管理を行います。埋葬の形態も、永代供養墓同様に合祀型と、個別型があるほか、遺骨をパウダー状にして撒く形態のものもあります。
令和5年度の西宮市施政方針でも「社会情勢等の変化に伴って埋葬の形が一般墓地から合葬式墓地や樹木葬など、多様化している状況を踏まえて、市民ニーズの把握とそれに基づく需要予測を行う」との発表があり、西宮市でも樹木葬型の墓地が整備される可能性も出てきました。
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2.墓地の管理先・管理者との相談
改葬を行いたい旨を墓地の管理者に伝えます。お寺にお墓がある場合には、早めに相談をしましょう。お墓が維持できない旨をしっかりと説明をし、お寺側も納得した上でお墓じまいを行うことが必要です。
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3.役所や墓地の管理者との改葬の手続き
遺骨をお墓から別の場所に動かすには市町村が発行する改葬許可証が必要になります。この改葬許可証を発行してもらうためには、既存のお墓のある役場から改葬許可申請書を取り寄せ、記入します。
そのほか、遺骨の移転先の墓地管理者の発行する受入証明書(もしくは墓地使用許可証)、移転前の墓地管理者が発行する埋葬証明書と改葬許可申請書に墓地管理者の署名捺印が必要になります。
必要な書類は自治体によって異なりますので、改葬許可申請書を取り寄せる際に必ず確認をしましょう。墓地内の永代供養墓や無縁塚等に改葬の場合は、改葬申請の手続きは不要です。
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4.閉眼供養・魂抜き
閉眼供養や魂抜きなどと呼ばれる宗教儀式を行います。儀式のやり方は宗旨宗派によって異なりますが、墓前で読経を行うケースがもっとも多いです。
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5.遺骨の取り出し
埋葬されている遺骨の取り出しについては、石材店に手伝ってもらうのが一般的です。基本的には、お墓は整地し、更地の状態で管理者に返還する必要があります。一部の公営霊園では、巻石は撤去しない霊園もあるため注意が必要です。霊園近くにある石材店であれば、霊園の規定などにも詳しい場合が多いです。
墓石の撤去工事、墓石の処分についても石材店が行います。
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6.移転先のお墓への改葬(納骨)
骨壺がわれたり、中の遺骨がこぼれたりしないようにさらしや風呂敷で包んで運び、受け入れ先のお墓に埋葬をします。
西宮市内の墓地でのお墓じまいは西村石材店までご相談ください
西村石材店では、西宮市営霊園の白水峡公園墓地、甲山墓園、満池谷墓地だけではなく、西宮市内の財産区墓地などでもお墓じまい工事の実績があります。お墓じまいに関するご相談やお見積り依頼は、すべて無料です。
「西宮市のお墓じまいの手続きについて知りたい」や「西宮市にお墓はあるが、お墓じまいにはどのくらいの費用が必要なのか?」などのご質問にもお答えさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
お墓じまい・改葬に必要な書類について
お墓じまいを行うには、お墓じまいをするお墓がある市区町村役場への改葬申請手続きが必要です。改葬申請手続きに必要な書類をご説明します。
改葬許可申請書
改葬許可申請書とは、お墓を移動させる許可を、現在のお墓を管轄している市区町村役場に申請する書類です。改葬許可の手続きを行う市区町村役場の担当窓口に備え付けられている他に、役所のホームページからもダウンロードすることが可能です。
改葬を申請した者の氏名・住所や、遺骨の氏名、改葬先の墓地・霊園の名称などの事項を記入します。
受入証明書
改葬先のお墓ある墓地・霊園の管理者が発行する書類です。受入証明書には、改葬を申請した者の氏名・住所や、遺骨の氏名、改葬先の墓地・霊園の名称と
管理者の氏名・住所が記載されているのが一般的です。現在では、受け入れ先の墓地使用承諾証を受入
証明書に変えて手続きが行える市町村も増えています。
埋蔵証明書
遺骨の受け入れを承認したと証明するための書類で、現在の墓地の管理者に申請します。遺骨一体につき一通必要です。遺骨の分だけ、埋葬証明書を用意してもらう必要がありますが、一枚に複数の遺骨の情報を記入できる場合もあります。故人の氏名などの情報に加えて、墓地の管理者の署名捺印が必要となります。
改葬承諾書
改葬申請者とお墓の名義人が違う場合のみ、改葬許可申請書とあわせて必要になる書類で、お墓の名義人が改葬やお墓じまいを承諾していることを証明する書類です。改葬承諾書に必要事項を記入して捺印をしてもらいます。この際に、委任状も作成しておくとよいでしょう。
以上、4点の書類を現在の墓地の市区町村役場に提出したら、改葬を許可した証書である改葬許可証を受け取ることができます。埋葬承諾書と同様、改葬許可証も遺骨一体につき一通必要で、大切な書類なので失くさないようにしましょう。
お墓じまいに関するよくある質問例
- 墓じまいをするには親族への相談は必要か?
- 墓じまいを行う際に親族間でトラブルになる場合があります。特に古くから続いているお墓の墓守をされている方に多いのですが、普段連絡をとらないような遠い親戚と共通のご先祖様が、お墓で供養されていることも考えられます。お墓に入っているご先祖様の血を受け継ぐ親戚の中には、墓じまいを快く思っていない方もいる可能性があります。遺骨を永代供養墓へ合祀した後に、「墓じまいをするくらいなら、うちで引き取って供養をしたのに」とならないようにするためにも、事前の相談は不可欠です。
- お墓を引っ越しする旨をお寺に伝えたら高額な離断料を請求された。どうすればいい?
- 墓じまいを行う際に寺院側から、離檀料を求められるケースがあります。離檀料とは、檀家に代わって日々お墓を守り供養を続けて頂いたことに対する感謝の気持ちで包むお布施と解釈できます。これまでお世話になった感謝の気持ちを込めていくらかお包みするのがよいかと思います。なお、稀ではありますが、想定外の離檀料を請求される場合もあるようです。そもそも、改葬の許可権は市町村にあり、また、今は信教の自由が認められています。離檀料を支払わないからといって、改葬を拒否する権利は寺院側にはありませんので、お墓を維持できなくなる事情をじっくりと説明をしていけば、ご納得いただけることも多いようです。どうしても折り合いが付かない場合には、弁護士等に相談することをおすすめします。
西宮市内の墓地でのお墓じまいは西村石材店までご相談ください
西村石材店は、白水峡公園墓地から車で17分、甲山墓園から車で20分、満池谷墓地から車で25分の場所にある石材店です。西宮市のお墓じまいに関する手続きなどのご相談も無料ですので、お気軽にお問い合わせください。